専門教育｜大阪府立大学看護学部・看護学研究科

療養支援看護学領域

療養上の看護支援を必要とする健康障害あるいは健康課題を持つ個人およびその家族に対して、個々の特性、家族的・文化的背景等を考慮した高いQOLを志向した健康回復、健康維持、あるいは安らかな死への援助を行うための理論や看護援助技法、研究方法論の開発を行う。

手術療法ならびに先端医療の現状をふまえた上で、急性期にある患者とその家族のもつ健康問題を、身体・心理・社会的ならびに倫理的視点から多角的にとらえ、問題解決に関連する理論や概念、方法論について国内外の広範な学問分野を含めた文献を基に探究する。

急性療養看護学特論をふまえて、手術患者およびその家族への問題解決のための理論や方法論、技法について、実際的な看護現象の中で、実証的に研究する方法ならびに実践に応用する方法を修得する。

慢性疾患を病む人々と在宅療養者、およびその家族の看護に関する国内外の研究論文を検討し、研究的知見を深める。療養上必要な専門的知識と看護技法を看護学として体系化し、健康上の課題の解決とケアの展開能力を発展させるための背景理論と研究方法を探究する。

慢性療養看護学特論をふまえて、慢性疾患を病む人々と在宅療養者、およびその家族の療養上の問題を解決するための方法論、技法について実際的な看護現象の中で、実証的に研究する方法を修得する。

がん患者と家族のもつ身体・心理・社会・霊的苦痛、倫理的問題をがん医療の現状をふまえて多角的に探究する。さらに、がん患者と家族のもつ様々な問題を解決するための理論や方法論､技法について､広範な学問分野・文献から、また文化的・国際的視点に立って検討する。

がん療養看護学特論をふまえて、がん患者およびその家族への問題解決のための理論や方法論、技法について、実際的な看護現象の中で、実証的に研究する方法ならびに実践に応用する方法を修得する。

感染症の様相にまつわる現状をとらえ、看護ケアを行ううえでの感染看護学の専門的課題について多角的、綜合的に探究する。特に感染防止の原理と看護実践上の実情について検討する。また現場における感染看護の専門職者の役割および育成方法について考察する。

感染療養看護学特論をふまえて、感染看護学の課題を達成するための看護方法や技術、システムの開発などに関する研究方法について考究し、感染看護学の体系化をはかる能力を養う。