・原水の入力は画面上の数値欄に直接入力しますので、この画面でクリックする必要のあるボタンはありません。
・入力単位がppmで2種類(元素イオンと酸化物等)とme/リットルの計3種類に分かれています。
・分析結果に応じてどの単位でも入力可能ですが、同じ項目で別の単位に入力すると「二重記入」の表示が出ます。
・分析した単位の欄に入力すれば、自動的にmeに換算します。
・分析データのない項目については、「0」のままで計算をします(重炭酸は50)。
(注)重炭酸(HCO3)濃度をここで入力しないと、重炭酸補正はできません。
<濃度について>
濃度の単位としては、mM(ミリモル)、me(ミリグラム当量)、ppmの3つが主に使われており、ppmの場合はさらにイオンの状態と
酸化物等の場合があり、表示としては4つに分かれていることになります。
養液栽培では、ppm(A,B)、me(C)表示が多いのでこの2つの単位の換算表のみを次に示しました。
換算ミスの場合は、養液分析の判断ミスや単肥配合でのトラブルにもつながりやすいので特に注意してください。
A)元素イオン(ppm) N03- NH4+ PO43- K+ Ca2+ Mg2+ S042- Cl- Na+ Mn2+ B |
大塚A処方(例) 1,032 30 155 336 163 36 144 1.7 0.47 |
B)酸化物等(ppm) NO3-N NH4-N P2O5 K2O CaO MgO SO4-S − − MnO B2O3 |
大塚A処方(例) 233 23 120 405 230 60 18 1.5 1.5 |
C)me表示(me) NO3-N NH4-N P K Ca Mg SO4-S Cl Na |
大塚A処方(例) 16.6 1.6 5.1 8.6 8.2 3.0 3.0 |
(A)→(B) |
÷ |
4.43 1.29 1.34 0.83 0.71 0.60 3.0 − − 0.77 0.31 |
(B)→(C) |
÷ |
14.0 14.0 23.6 46.9 28.1 20.2 16.0 − − − − |
(A)→(C) |
÷ |
61.6 18.1 30.4 38.9 20.0 12.1 47.9 35.5 23.0 − − |
(注1)逆の場合は、反対に掛ける。例えば(B)→(A)の場合はNO3-N×4.43=NO3-
(注2)1ppm=1g/t=1mg/1000ml 例えば、K2Oで100ppmとすると1d中にK2Oが100gあるが、
K(ppm)としては100×0.83=83gあることになり、meとしては100÷46.9≒2.1(me/リットル)になります。
1me=ミリグラム当量(1/1000当量)
原子量を原子価で割った値にグラムをつけた重量の元素が1グラム当量です。
例えば、硫酸マグネシウムは原子(分子)量が246価数が2なので246÷2=123g(1グラム当量) =1000me/リットル
(注3)N03-Nは酸化物ではなく「硝酸態窒素(NO3-)内のNの量」を表しています。
NH4-N SO4-Sも同様です。
(注4)四捨五入の関係で数字は若干異なっています。