日本養液栽培研究会 | Hydroponic Society of Japan

ハイドロポニックス研究会に参加して

通信員 南出拓也((有)南出農園)

ハイドロポニックス研究会は、養液栽培農家の2代目の有志が集う会です。発足のいきさつよりみつばの生産者が多く、現在8戸(多くが法人)が常連となって、年1から2回の研究会に参加しています。今年で3年目を迎えますが、毎年様々なテーマに基づいて大学の先生方を講師としてお招するなどし、意見交換をしています。昨年は、出前講座をお願いし、培養液の勉強をしました。

さて、今年も7月7日~8日にかけて本研究会が開催されました。

今回のテーマは、(有)育葉産業がJGAPの認証を取得されたこともあり、大分県の農場にて、認証に至ったいきさつや、実際の現場並びに対処法などを説明していただきました。

まず、GAPとは、Good Agricultural Practice の頭文字で、直訳すると「いい農業のやり方」で、「農業生産工程管理手法」(21世紀新農政2007での訳)と訳されています。農産物生産の各段階で生産者が守るべき管理基準とその実践のことで、農産物の安全、環境への配慮、作業者の安全と福祉などの視点から適切な農場管理のあり方についてまとめられたものです。

今の実状として、毎日のようにニュースで、食品の偽装の問題や、中国の残留農薬の問題が取りざたされています。JGAPを取得することで、安全で高品質な農産物を消費者に届けるとともに環境負荷の低減を行うことができます。また、GAPの整備を行うことは、結果として輸入農産物に対抗できる安全性・品質を保持することになります。

しかし、JGAPを取得したいと考えてはみても、実際に準備をしていくなかで、何から始めればよいのかなかなか掴めなかったのですが、栗田氏のわかり易い説明により、農産物の安全などの目的のために農場内で管理すべきポイント(作業や生産環境、農薬の管理など)を理解することができました。

JGAPでは128項目の管理点があります。その管理点を1つずつクリアしていくことは、安易ではないと感じています。 が、生産者として安全で高品質な農産物を消費者に届け、農産物流通の信頼の輪を作り上げ、消費者の信頼を得ること目標に、認証取得に向けて進んで行きたいと思いました。

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