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国際交流

2010年度
マヒドン大学との交換プログラム報告

本学看護学部/看護学研究科とタイ王国マヒドン大学は平成20年4月に協定を締結し、大学院生の交換プログラム(Exchange Program)を行うことが決定された.マヒドン大学はタイで初めての看護学学士教育を開始した歴史のある大学である.大学院の修士課程は1977年に、博士課程は1989年に開設され,タイの看護学の発展に貢献している。本学部/研究科はマヒドン大学の看護学部(シリラート校)と医学部看護学科(ラマティボディ校)の両校との交流を開始した。Exchange Programの目的は、

  1. 国際的視野を広げること、
  2. タイの看護システムと専門看護師(CNS)の役割を学ぶこと、
  3. 当該学生の専門分野での研究者と討議を行うこと、
  4. タイの大学院生、医療関係者、研究者と交流を深めること

である.

平成22年8月29日より9月12日の2週間、本学より大学院生をラマティボディ校に2名派遣した.
タイの暑い気候の中、学生は慣れない英語に苦労しながらも、タイの大学院生や教員との交流、医療機関や地域での研修を無事に終え、学生自身の研究および今後の看護実践に向けて、様々な示唆を得ることができ、成果があった.
以下が、参加者からの報告です。

The Exchange Programme in 2010 between Faculty of Medicine Ramathibodi Hospital, Mahidol University and the School of Nursing, Osaka Prefecture Universityに参加して

大阪府立大学大学院看護学研究科
家族支援看護学領域家族看護学CNSコース
博士前期課程1年
久保田 千景

 本年度の国際交流プログラムに、大学院での専攻分野である家族看護の視点をもって参加させて頂きました。マヒドン大学病院では、文化の違いに応じた健康行動、家族看護に関する支援の実施について見学させて頂きました。 タイでは日本と同様に高齢化がすすんでいます。しかしながらタイは日本よりもナーシングホームの数が少なく、またタイにおけるナーシングホームはコストが高いこと、且つタイは文化的に、多くの家族が高齢者そして病気をもつ家族成員を自宅で世話をする文化的背景があります。そのため家族は介護により日常的に、精神的にも肉体的にも疲労を感じていました。タイでは家族支援を早急に行う必要性があるため、タイではHome Health Careの需要は増加しています。看護師は、患者のケアを行う家族に対して、何を感じているか、ストレスはないかを問い、そしてどのような教育が家族に必要であるかを見極めるためにも、看護師は家族と協働することが必要であるとのことでした。
病棟においても、家族支援内容としては、患者に関する現状についての情報提供を行うことにより、家族へのメンタルケアへの支援が実施されていました。そのことが、家族の不安の軽減につながっているということでした。

 マヒドン大学病院では多くの看護師が修士課程を卒業しており、研修中においてCNS(Clinical Nurse Specialists:専門看護師(日本ではCertified Nurse Specialists))とAPN(Advance Practice Nurse:高度実践看護師)、そして専門的な看護を実践する看護師の活動を見ることが出来、臨床と教育とが密接に結びついているという印象を受けました。APNは組織横断的に病棟を回っており、患者と家族はAPNと共に熱心に話をしている様子が見られました。親密さはタイの文化であるかもしれません。日本の専門職が患者・家族を訪れた場合、専門職の役割を理解することが困難である可能性もあります。このことは改めて、私が専攻している家族支援専門看護師の役割をどう表現していく必要があるのかという課題を再認識させられるきっかけとなりました。

 タイ・マヒドン大学の大学生、大学院生、看護師、医療関係者そして研究者と交流を深めることにより、日本における文化に基づいた看護を再認識すると共に、タイにおける文化、そして文化に基づいた看護について学ぶことが出ました。また異なる文化であっても、看護師を含む医療職者の患者・家族によいケアを提供しようという認識は同じであることを実感しました。
今回のExchange Programmeに参加させて頂くにあたり、マヒドン大学の教員・職員の皆様、そして大阪府立大学の教員、職員の皆様より、ご指導とご助力を頂きましたことに深謝いたします。

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国際交流プログラムに参加して

大阪府立大学大学院看護学研究科
療養支援看護学領域慢性看護学CNSコース
博士前期課程1年
金村美和

2010年8月29日~9月9日まで、タイのマヒドン大学の国際交流プロ部ラムに参加しました。そこでは地域、在宅看護を見学し、実際の患者様のバイタルサイン測定などをさせて頂いたり、健康教育に関する内容を指導することができました。実践することによって患者様が現在抱えている健康問題を知ることができ、健康回復のために、今後どのような援助が必要なのかを考えるよい機会になりました。タイでも、生活習慣に起因する疾患の増加が社会問題となり、地域格差、経済格差による保健医療の問題を体感することができました。また、タイと日本の看護制度や保険制度の違いについても理解することができました。病棟見学では、RN(Registered Nurse:登録看護師)とPN(Practice Nurse:日本の准看護師のような資格)の業務の違いや病室の構造など、日本との違いを学習することができました。
マヒドン大学の院生の講義にも参加し、私たちのプレゼンテーションを通して、タイの院生が日本の看護に大変興味を持たれているのに驚きました。休日には院生や学部学生が観光地を案内してくださり、タイの文化や風習を感じることができました。
このような機会を頂くことができたことを国際交流委員会のスタッフの皆様に感謝いたします。

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